『交流しようよ!イベントで』vol.26の続きです。

神宮前あおぞらこども園で毎年園児と一緒に作っている落ち葉堆肥。
ご縁があり、新たに恵比寿のびのび園でも落ち葉堆肥を作ることになりました。
活動が広がっていくには嬉しいものですね。

ますは、打ち合わせから。

園児の遊びの邪魔にならないけれど、
園児に気にしてもらえる場所ということで、
今回は園庭の一番奥にコンポストを設置することに。

材料は、使用していない木製のプランターを一度ばらして、
組み立てなおすことにしました。

落ち葉堆肥は、コンポスト自体も、
中に入れる落ち葉や米ぬかも、
なるべく現場にあるもので本来ゴミとして捨てられてしまうものを
再利用するように心がけています。

木製のプランターは、虫の卵がたくさんついていたり、
木が朽ちていたり、釘が劣化して抜けなかったり、、、
想定よりも苦労しながらも、立派なコンポストに組み変えることができました。
青いビニールシートは雨除けです。

そして、待ちに待った園児との堆肥づくりの日。

準備段階からみんな興味津々。
おままごとや砂遊びをしながらちらちらと見ています。
「何してるの?」
「これ(コンポスト)作ったの?」
「落ち葉何に使うの?」

今回は20名のお友達が3グループに分かれて参加してくれました。
5歳のお友達が多かったので、年中さんかな。

挨拶をしたら、今日は何をやるのか聞いてみます。
「コンポスト」
「肥料」
「堆肥」
「わかんない」
全部正解です。
今回は堆肥という植物の栄養を作ります。

堆肥を作ってくれるのは、落ち葉の中にたくさんいる見えない生き物。
微生物。

まずは、「落ち葉」を観察してみます。
さわってみるとカサカサしていてちょっと固め。
緑のものも少しあるけれど、ほとんどは茶色で乾燥しています。
微生物はこの落ち葉の中にいて、落ち葉を食べて、細かくしてくれます。


そこに、みんなが触りたくて仕方がない、白い魔法の粉を入れます。
これが微生物の栄養となるおかず。

さて、これは何でしょう。
「ふわふわ」
「小麦粉」
「いい香り」
「きもちいい」
「麦」
「やっぱり小麦!」

ヒントは、何かを削ったもの
「木の枝」
「えんぴつ」
「葉っぱ」
「土」

二つ目のヒントは、みんなが食べているもの
「ホットケーキ」
「ドーナツ」
「お味噌汁」
「ごはん」

答えは、お米の周りについている「米ぬか」です。
みんなが食べているお米は白いけれど、米ぬかはちょっと茶色っぽい。
「収穫してすぐのやつ?」
みんないろんなことを知っていますね。

ちなみに、今回の米ぬかは、園にお米を納品してくださっている
お米屋さんからいただいたものだそうです。

微生物は「落ち葉」と「米ぬか」を食べているとのどが渇くので、
「水」も入れてあげます。

そうするとどうなる?
みんなは、ご飯食べるとどうなる?

「大きくなる」
「成長する」
「うんちやおしっこがでる」
「元気になる」
「爆発する」
「あったかくなる」

微生物は「落ち葉」と「米ぬか」と「水」を入れると
ぽかぽかしてきます。
発酵して熱を持つのです。

みんなのお風呂の温度は40~43度くらいだったので、
それよりも熱い60度以上になります。
露天風呂から湯気がでているように、
1週間後くらいにはこの落ち葉からも湯気がでてくるよ。



一通り説明した後は、米ぬかを落ち葉にかける作業をしてもらいました。

「それー!」
「鬼は外!」
「ギャー!」
「もっとかけていい?」

みんな楽しすぎて止まらなくなり、あと1回が10回に。
気を付けてはいたものの、みんな米ぬかまみれ(笑)

3グループあったので、ここまでに流れを3回繰り返しました。


終わった後も、園庭で遊びながらこちらの作業を気にかけてくれている子ども達。

水を運ぶためにホースを伸ばしていると、
みんなが協力してホースをひっぱってきてくれました。
まるで、チームワーク抜群の消防士さん。

水をかけてはおおきなシャベルでかき混ぜる作業をしている最中も、
横でずっと見学してくれているお友達もいました。

「すごいね」
「白い粉が流れちゃうよ!」
「そこ、ゴミある」
「虫いる?」
「混ぜてみてもいい?」

最後まで興味津々!

そして、園庭を出る際には、扉のところまで来て
「ばいばーい」と手を振ってくれました。

みんな元気でいい子たち。
堆肥はみんなに任せたよ。
微生物が元気に過ごせるように面倒見てあげてね。

恵比寿のびのび園の先生方、ありがとうございました!
これから発酵して熱を持つと、中の水分が蒸発して乾燥していきます。
特に中央部分が乾燥しがち。
なので、混ぜる際に水分量を確認し、
現在のちょうど良い湿り気具合をキープしてみてください。
良い堆肥ができますように。

コンポスト作りと堆肥作りを指導してくださった
CATs street Farmingの中村元気さん、
いつもありがとうございます!

0%