SCSFTプロジェクトは、
楽しくゴミ拾いやサステナブルな取り組みができるプロジェクトです。

発表提案を聞いた東急不動産の小澤さんが、
実現に向けて動き出す際のヒントにして欲しいと、
自ら代官山町プロジェクトの再開発地と
NewMake Laboを案内してくださいました。

代官山再開発地

まずは、代官山町の再開発地
ここは提案者が通う小学校に近く、本人にとってもなじみのある場所。
そこがどのように変わっていくのか興味津々。

なんと工事現場の中に入れていただいてお話を聞きました。
ここの現場に立ち入った小学生はたぶんはじめて。

そもそも東急不動産と竹中工務店はこの代官山町プロジェクトでは
どのような仕事を担っているのか。
デザイン設計をしているのは、
なんと国立競技場などもデザインした隈研吾さん。
コンセプトは、緑でつながる新しい「暮らす」「働く」「遊ぶ」の拠点。

「グリーン」「緑」「土」などをキーワードに
開発を進めているとのことですので、
SCSFTプロジェクトの「ゴミ」や「サステナブル」とも
相性が良さそうですね。

本人の感想です。
「代官山の工事現場では、おおわれている壁の内側が見られて、
初めて見る工事現場に圧倒されました。
また、その裏側で『住む』『働く』『遊ぶ』が一体した、
今まで代官山に無い新しいものができる予定を知り、
住みたいなと思いました。」

代官山駅に直結してできる2023年秋に完成予定のこの施設で、
どんな取り組みができるのか、今後考えていきます。

NewMake Labo

次に向かったのは明治神宮前駅近くのNewMake Labo
このLaboは、東急不動産と株式会社STORY&Co.が手掛けるもので、
ブランドから提供される商品・素材一つ一つの想いを受け継ぎ、
会員がサスティナブルな服作り・アップサイクルを手掛けるコミュニティの拠点。

今回はSTORY&Co.代表の細川さんが、
Laboのコンセプトなどを丁寧にご紹介くださいました。

リサイクル、リユース、リメイク、アップサイクル、
それぞれどういう意味なのか。

そもそも洋服のゴミがなぜそんなに問題視されるのか。
「それは、一見ゴミに見えない、まだまだ使える新品だから。」

ゴミというと、ゴミの日に山積みにされている家庭ごみや
ポイ捨てされたタバコの吸い殻などに目がいきがちですが、
量や環境への影響などを考えると廃棄される洋服の影響はかなり深刻。
SDGsの作る責任に注目が集まったのもそんな背景からですね。

毎年日本で廃棄される衣服、15億着。
一生懸命作って、一生懸命売っても、
残念ながら売れ残ってしまう服がある。
その服の2年後の運命はゴミ。
悲しすぎる。。。

そこで、NewMakeのコンセプトにご賛同いただいたブランドに
新品だけど売ることのできない服をご提供いただき、
みんなで思い思いにアレンジして、
新たな服や小物として生まれ変わらせているとのこと。

キャッチフレーズは、「あなたとブランド 未来のためにコラボする」。

テントと寝袋の綿から作った子供服があったり、
ニューバランスの運動靴がヒールのパンプスになっていたり、
パイプ椅子にふかふかのクッションがついていたり、、、

見ているだけでも楽しいのですが、
どうしてこの作品が生まれたのか、
造り手の想いを知るとストーリー性が生まれて作品が一段と輝いて見えます。

「無駄がなくてすごくいい!」。
彼女自身も、小さい頃から裁縫が得意なおばあちゃんとミシンを使ったり、
妹が自分の洋服をはさみで切って結んでリメイクしてたりと
洋服づくりやアップサイクルは身近で、すんなり理解できた模様。

ここにいるだけで、何か新しいものを作りたくなりますね。
私たちが伺った時にも2名の方が楽しそうにミシンで何やら作っていました。
デザイナーさんだけでなく、小学生でも、裁縫初心者でも、
誰でも登録すれば生地も最新の機材もすべて無料で使えるのは嬉しいポイント。
なんと4歳の子どもも親御さんと一緒に通っているそうです。


Laboのお店自体も、もとの素材を活かし、
床・壁・天井をあえて隠していないのが、おしゃれ。
NewMakeのロゴの背景には、壁紙の切り端を使用。
生地はウエディングドレスに使用する予定だったもの。
ディスプレイは紡績工場で糸を撚る際に使われる木管。

子どもたちの未来につながる店舗とは、商品とは、生活とは、コミュニティーとは。
自分はどんな価値観を軸にしていきたいのか。
いろいろと考えさせられる見学でした。

本人もいろいろと刺激をうけたようです。
「日常生活の中での『ゴミ』は『ゴミ』でも
色々な種類の『ゴミ』があることを、改めて実感する機会となりました。
そして、服は日本で一年間で15億着もが廃棄されていることを知りました。
私はこの事実を知り、このままでは環境問題をはじめとした
現代問題となっているものは、解決できないと思いました。」

小澤様と細川様、ご案内ありがとうございました!

代官山町プロジェクトの再開発地とNewMake Laboの見学を通して、
何を感じて、どのように視野が広がり、どこに興味を持ったのか。
今後何に取り組んでいくのか楽しみですね。

現時点は、こんなことを考えていると教えてくれましたよ。
「細川さんから聞いた『ある人にとっては要らないものだけど、
他の人にとっては使えるもの』も日常生活でも考えていきたいです。
『自分は要らなくても他の人はいるもの』は
その『他の人』からしたら凄くほしいものだと思います。
なので、まずどんなものがゴミになっているかを知り、
その中から他に欲しい人がいそうなものを探せればなと思っています。

自分がやりたいことが見えてきたみたいですね。
取り組んでいく中で、方向性が変わってきてもOKなので、
さっそく行動にうつしていきたいですね。

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