A・Bチーム担当、放課後NPOアフタースクールの色井です。

2日目の午前中はフィールドワーク。
「原宿で暮らす人は、どんな街にしたい?」をテーマに、
実際に原宿に住んでいる人にインタビューを行いました。
前日にチームで担当を決めて、何度も練習を重ねたインタビュー。
本番でも上手にできるでしょうか?

この日はA・BチームとC・Dチームの2チームに分かれて、
それぞれ別の場所を訪問しました。
今日はA・Bチームの活動をレポートします。

A・Bチームの最初の訪問先は、東京メトロ「明治神宮前駅」。
東京メトロで働く方たちに、今と昔の原宿で違うところや、
今困っていることなど、いろいろなお話をうかがいました。
最初は緊張ぎみの子どもたち。
でも、駅員さんのジョークを交えた楽しいトークに、一気にムードが和みます。
「これからの原宿を、どのような街にしたいですか?」という質問には、
「オリンピックに向けて外国人のお客さんが増えてくるので、
外国人が使いやすい駅にしてあげたい」というお返事でした。
「外国人が困らないようにするには…」「言葉の問題があるね」など、
さっそくいろいろなアイデアが浮かんでいました。

次に訪問したのは、小池精米店さん。
90年以上も原宿でお米を販売している老舗です。
地元密着のお店ならではの、貴重なお話がたくさん聞けました。
みんなが驚いたのは、お米の配達先について。
なんと、美容院やレストラン、地下鉄の駅員さんにも配達しているそうです。
原宿ならではのお得意様ですね!
「今、困っていることはありますか?」という質問には、
「ゴミをポイ捨てする人が多い」ということでした。
さっそく解決策を考える子供たち。頼もしいです!

次は、ファッションウィッグのお店、ALESさん。
壁にずらりと並ぶカラフルなウィッグ。
初めて見る光景に、みんな興味しんしんでキョロキョロ観察していました。
「将来、どんな原宿にしたいですか?」という質問には、
「今も昔も原宿はみんなのあこがれの場所なので、
元気でキラキラした街にしたい」というお返事。
一方で、ひったくりや落書きなど、悪いことをする人もいるので、
防犯を強化していきたいというお話も聞けました。

最後の訪問先は、原宿の街を守る消防団。
火事のときに消火活動をするのは消防士さんですが、
住民を避難させたり、火事の現場に残って再燃しないように監視したり、
消防団も大切な役割を担っていることを知りました。
「忙しいのに、なぜ消防団に入っているのですか?」と質問すると、
「自分たちの街は、自分たちで守るのが当たり前だから」という答えが返ってきました。
自分たちの街を愛する姿勢に、子どもたちも深く感じ入っていました。
一方で、今の悩みは、消防団に若い人がいないことだそうです。
どうしたら若い人が入るようになるか、いろいろアイデアが浮かびそうですね。

午後は、フィールドワークでインタビューした内容を、ワークシートにまとめる作業です。
「駅員さんはどんな話をしていたっけ?」「こんなことに困っていたよね」など、
チームで話し合いながら、原宿に住む人が抱えている課題を洗い出し、
その解決法を自由に考えます。
考えがまとまったら、ワークシートにアイデアをまとめ、最後はみんなの前で発表。
子どもならではの自由な発想で、ユニークなアイデアがたくさん出ていました。

発表が終わったあとは、1人1人のよかったところをみんなで付箋に書き、
シートにペタペタと貼っていきます。
発表した直後にたくさんいいところをフィードバックしてもらえるので、
みんなとてもうれしそう!ますます意欲がアップしていました。

3日目も、引き続きフィールドワークです。
今日4件のインタビューを終えて、ぐっと成長した子どもたち、
明日はさらに深いインタビューができそうですね!

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