『交流しようよ!イベントで』vol.20の続きです。

表参道の欅の落ち葉で堆肥を作ったり、
さつまいもを育てたりしている神宮前あおぞらこども園で、
今年から新たな活動が始まりました。

それは、人参栽培。

宮崎県綾町の農家さんと交流して、
有機農業について学びながら、人参を育てます。
場所も年代も大きく超えた交流です。

1.綾町の土に触れる

4月、1回目は「綾町の土に触れる」。
綾町の北野さんに有機農家の取り組みを映像を交えてご紹介いただいた後、
園庭にて実際に有機農家の土に触れ、
園の畑の土や砂場との違いを感じてもらいました。
何でこんなにふかふかなんだろう。

2.微生物と循環

6月、2回目は「微生物と循環」。
オンラインで綾町の自然豊かな絶景を見せてもらいながら、
牛の糞が土や植物にどのように影響を与えているのか学びました。

微生物も循環も、普段から手にとったり見たりできるものではないので、
園児にはちょっと難しいかなぁーなんて思っていたのですが、
そんなことは全くなく、的を得た質問が次々と出ました。
家に帰ってからは保護者に循環についてしっかりと説明したそうで驚きです。

1回目の「綾町の土に触れる」で微生物がたくさんいるふかふかの土を触っていたり、
落ち葉堆肥を園で作る際に発酵して湯気が出るほど熱くなるのを見ていたり、、、
今までの経験とお話が結びついたのかなぁー。

3.人参の種まき

8月、3回目は「人参の種まき」。
いよいよ人参の種を撒いて育てていきます。

綾町で人参を栽培されている園田さんが、
講師としてお越しくださいました。

園田さんの畑は、なんと保育園のホールの100倍!
広い畑で作業する時には、どんな機械や道具を使っているのか。
種もプロのモノはちょっと違う。

お話の後は園庭へ。
今回は園庭の一部を耕して畑にしました。
土には綾配合の肥料を2種類混ぜています。
即効性のあるものと、あとからじわじわ効いてくるもの。
2回目の「微生物と循環」で堆肥についても学んでいるので、
中身は想像がついた模様。
怖いもの見たさで臭いを嗅いでは、良いリアクションしてくれました(笑)

ここからは真剣に種うえをしていきます。
ちっちゃな赤い種を片手に落ちないように持ち、
1センチ間隔で、一粒ずつ丁寧に土の上に置いていきます。
1センチってどれくらいだろう?
慎重に種をならべたら、丁寧に土をかぶせて上から手で押さえます。

最後はしっかりと水をかけて、乾燥しないようにシートをかぶせてました。
1~2週間で芽が出てきたら、シートは外します。
その後も、水をあげたり、間引きをしたり、収穫したりとお仕事はいっぱい。
種を撒きながら「はやく食べたい!」と気の早い声も聞こえていたので、
3か月後の収穫まで頑張って面倒みてくれるよね。

ちなみに、園の土は固いので、上に伸びる品種の人参の種を用意してくださいました。

園児との種まきの様子は講師を務めてくださった
園田さんのブログ「綾町発! ゆういちの野菜」でも
9/1と9/2の2回にわたってご紹介いただいています。

さつまいも栽培と堆肥


さつまいもの苗植えから2か月。

さつまいもはどうなったかというと、
葉っぱが元気いっぱいに育っています。
この調子で、おいもも大きくおいしくなあれ!

堆肥も完成!
昨年コンポストいっぱいに入れた落ち葉も
葉っぱがこまかくなり、
ぎゅぎゅっと1/3くらいに凝縮されました。

これは一旦麻袋に入れて、コンポストを空にして、次の落ち葉を待ちます。

今年は11月に落ち葉拾い&焼き芋イベントを開催予定です。
お楽しみに!

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