『緑の街』vol.3の続きです。

東急不動産へのインタビューの日。

会場となるハラカド6階のフードコートに
元気いっぱいに現れた子ども達。
今回はこの小学生3名が、
岡本太郎の『夢』という貴重な絵画の前でインタビューに臨みます。

東急不動産の緑化に関する取り組みは、
GREEN MAGAZINEで紹介されている下記の記事を読んで学習済み。
記事で紹介されている動画は小学生にも分かりやすくて、おすすめです。

街に緑が増えることが都市の持続的な発展につながる東急不動産が目指す渋谷の未来の姿とは?

さて、今回インタビューにご協力いただくのは、お二人。

1人目は、東急不動産㈱ サステナビリティ推進部 企画推進室の松本様。
再生可能エネルギーや緑化など、長年環境に携わっているエキスパートで、
メディアにも取り上げられている有名人です。

2人目は、東急不動産㈱ 都市事業ユニット 渋谷事業本部 渋谷運営事業部の飯田様。
ハラカドの運営を担当している方です。

せっかく「なんでも聞いて!」とおっしゃっていただいたので、
遠慮なく質問していきます。

子ども達は、事前に用意してきた質問事項も見ながら、次々と質問をしていきます。
止まりません(笑)

Q.ハラカドは今後どうなっていきますか

この辺りは昔、いけてるクリエイターが集まる場所でした。
その人たちが流行りを作り、それを楽しみに人が集まってきます。

ハラカドも新しい文化を生み出す、アイデアがひらめくような場所になりたいと思い、
個性的でクリエイティブな原宿らしいお店を集めています。
 
今後は、よりクリエイティブな場になるように、
内装、音響、照明をリニューアルする予定です。

Q.ハラカドはどんなイメージですか

建物の中にいながら、街中を散策しているようなイメージを作っています。
芝に見立てて緑の床にしたり、本物の植栽を飾ったりと、
建物内にも自然を取り入れています。
また、小さなお店を並べたり、レストランの壁をなくしたりと、
人と人とのつながりを促すことも意識しています。

Q.なぜ絶滅危惧種でもないシジュウカラの巣箱をオモハラに作ったのですか

都会に住むスズメやカラスと違って、シジュウカラは里山に住む鳥です。
シジュウカラが来るということは、
鳥が自然がある場所と認めてくれたことになります。

シジュウカラが来てくれるように、家を本気で設計し、
スタンダードワンルーム、楕円タイプワンルーム、メゾネットタイプの
3種類の巣箱を用意しました。
最初はスズメしか来なかったので、
スズメは入れないけれどシジュウカラは入れるように、
入り口を直径2.7センチに変更したところ、
スタンダードワンルームの巣箱を選んで子育てをしてくれました。

2012年にオモハラがオープンしてからなんと13年目の2024年のことです。

↓東急不動産の巣箱に関する詳しい取り組みはこちらをご覧ください。
いきもの不動産

Q.ハラカドにはどんな木を植えていますか

在来種よりも、ハラカドのイメージにあうような、
ユニークでおしゃれなものを選んで植えています。

Q.誰が植物のお世話をしていますか

グループ会社に頼んでいます。

「地域のボランティアにお願いしたらいいんじゃない」
「みんなの緑はみんなで守るべきだよ」
「地域とのつながりもできる素晴らしいアイデアだね」

Q.緑を増やすメリットやデメリットはなんですか

ストレスが軽減されたり集中力がアップすることがデータで示されています。
また、緑の周りはサーモグラフィで見ると温度が低くなっていて、涼しくする効果もあります。
木は天然のミストなんです。

デメリットは、虫嫌いな人にとっては、虫がくることでしょうか。
でも、虫がいないと農業は成り立たず食料不足になってしまうので、
虫も大切な自然環境の一部です。

Q.どんな鳥や虫がふえているのですか

定期的に専門家の方に調査してもらっている他、
オモカドの屋上には動くものをとらえる隠しカメラを設置していて、
鳥類は22種、昆虫類は158種が観測されています。

鳥は、ツグミ、オナガ、メジロなどもいます。

虫は、バッタなどの地上で暮らす虫は減っていて、
トンボ、テントウムシ、蝶などの空を飛んでくるものが増えています。

鳥も虫も飛べる距離が限られているので、
ハラカドやオモカドなどの緑が、
代々木公園や明治神宮といった緑豊かな緑地と緑地をつなぐ中継地点になることで、
生き物も楽しくなる街づくりを目指しています。

質問がひと段落したところで、ハラカドの屋上を見学。

一日中、雨予報なのに、待ち合わせ直前と屋上見学の時だけは
奇跡的に雨が止んでいました。
きっとみんなのおかげだね。

外に出てまず目に入るのが大きな階段。
続いて、ミスト、コンセント、壁面緑化、玉砂利など、いろんなものに気がつきます。

「なんかリゾートに来たみたいだね」
「ここにもコンセントある」



「壁登れるのかな?」
「壁面緑化の中にはホースが通っていて、自動で水やりしてくれるんです」

「ここはカフェ?」
「ここのカフェはイベントの時だけOPENするんです」
「夏にはよさこいのイベントをやるので来てください」


続いて、オモカドの屋上もご案内いただきました。

先程のインタビューでも話題にあがった巣箱や定点カメラなども
実際に見て確認することができました。

「シジュウカラが入った巣箱の入り口の周りには、口ばしでつついた後があるね」
「メゾネットタイプの巣箱も本当にあった!楕円のはあっちだ!」



「これは、鳥が水を飲んだり、水浴びしたりする、バードバス。」
「隠しカメラはこれ。
バードバスに鳥が来ると、動くものに反応して、
シャッターを切る仕組みになっているんだよ。」


「さっきいたハラカドだ!」
「今日は風が強いから屋上に風力発電のプロペラが回っているね。」
「畑では何を育てているんだろう。」


あっという間の1時間半。
最後は「ありがとうございました」と挨拶して終わりです。

その瞬間、見学が終わるのを待っていたかのように
雨がパラパラと降ってきました。
きっとお天気もみんなにあわせてくれたのですね。

東急不動産の松本様と飯田様、
お忙しい中インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。

事前にハラカドを訪れて作ったハラカドの紹介動画と
今回のインタビュー内容をまとめた動画は、
次回のレポートで紹介します。
お楽しみに!

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