『SCSFTプロジェクト』vol.16の続きです。
卒業証書プロジェクトへの関心が高まり、
多方面からお声がけをいただけるようになってきました。
ありがたいですね。
今回新たに動き出したのは、
常磐松小学校4年生とのコラボプロジェクト。
教育委員会の方から、
常磐松小学校の先生がSCSFTプロジェクトに
関心をもってくださっていると伺い、
打ち合わせをお願いしたのが9月。
彼女のプレゼンを聞いた先生がその場で、
一緒に活動していくことを決めてくださいました。
4年生はゴミ問題をテーマにした、
インドやシンガポールの小学生とのオンライン交流の中で、
アップサイクルに興味を持ち、
実践女子学院の学生と共に、洋服を難民に寄付するプロジェクトに参加。
その後の展開として、SCSFTプロジェクトと一緒に、
コットン100%の布から紙をつくり、
更には、その紙から商品をつくっていくことになります。
洋服や紙というとても身近な事例なので、
自分事として一緒にプロジェクトを進めてくれることを期待しています。
さて、今回のコラボ内容は主に3つ。
- 講演会(11月下旬)
SCSFTプロジェクトの活動について紹介します - 布の回収(12月中旬)
小学校にてコットン100%の布(Tシャツ、リネン、テーブルクロスなど)を集めて、
高知にある工場「Circularb Cotton Factory」に送付。 - 紙を使ったワークショップ(2~3月頃)
完成した紙を見て触ってもらって、
どのように活用していけるかアイデア出しをします。
小学生のアイデアをできる限り商品化させていきたいと思っています。
今日は最初の講演会の日。
常磐松小学校は渋谷区で一番小さい小学校。
4年生は15名で、1クラスのみ。
前日に担任の先生がゲストティーチャーが来ることを伝えてくださっていたので、
「Saayaさん」
「中学2年生、うちのお姉ちゃんと一緒」
「紙を作っている人」
「卒業証書!」など、
興味津々で待っていてくれました。
簡単に自己紹介をしたら、
最初に「渋谷のイメージ」について質問をしてみました。
すると、みんな次々に発言してくれます。
知らない人がいて緊張するなんてことは全くないようです。
「ザ都会と田舎の両方がある」
「森が少ない」
「マリオカートがうるさい」
「ビルが多すぎる」「ビル大量発生」
「工事が多い」
「外国人などのルールの知らない人がポイ捨てしている」
「コンビニとか外国人がたくさん働いている」
「有名人がいるらしい。ユーチューバーとか」
次の質問の「たくさんの服がある場所って?」に対しても
みんなが知っているブランド名を中心にいろんな声があがりました。
「GU」
「ユニクロ」
「しまむら」
「西松屋」
「GAP」
「服回収センター」
「家」
洋服が捨てられている写真には衝撃をうけつつも
今まで授業で学んできたことと頭の中でつながったようです。
「これ砂漠?」
「埋め立てるところがなくなってきてるんでしょ」
「ごまかしている感じだよね」
新しく買う服、手放す服、家に着ずに眠っている服があるという話では、
「これ、昨日買ってもらった!」
「僕は小1から着てるよ」
「捨てないで妹にあげる」
「家に眠っている服って、お母さんあるあるだ!」
続いて、卒業証書プロジェクトに取り組むようになったきっかけを紹介。
今までは、かわいい、イケてる、ギャルいなどで選んでいた洋服も、
実は、売れ残り、まだ着られるのに多くの服が捨てられていることを知ったのが
この活動「SCSFTプロジェクト」をはじめるきっかけとのこと。
では、何からはじめたのか。
まずは、知る所からはじめようと展示会などに行って、自分の活動を紹介。
すると、その場でCircular Cotton Factoryの社長さんに出会い、
次の時には高知の紙を作る工場にいたとのこと。
すごい行動力。
ちょっと勇気を出して一歩踏み出すと、
あっという間に世界が広がるということが伝わったかな。
「え!社長?!」
「何?レアじゃん」
子ども達の食いつきもばっちりです。
高知の工場のすぐ近くにあるきれいな川の写真も紹介してくれました。
よく見ると、川に何か泳いでいます。
紙でできたこいのぼり。
「屋根より高い♪のこいのぼり?」
「ほんとに泳いでるのかわいい」
子ども達の心を掴みつつ、話を進めてくれるので、
みんながこのプロジェクトの虜になっていきます。
では、なんでこのプロジェクトをやると思う?
「ゴミが減る」
「地球環境がよくなる」
「服に大切にする町として、渋谷区が有名になる」「有名区!」
「家の服が減る」
「お母さんが喜ぶ」
どれも大正解ですね。
最後に、出来た紙を使ってなにができるか
みんなの柔らかい頭でアイデアを出してほしいと頼むと、
次々とアイデアが出てきます。
「本」
「卒業アルバム」
「絵を描く」
「カレンダー」
「押し花」
「扇子」
「コピー用紙」
「チラシ」
「便箋」
「名刺」
まだまだアイデアが出そうなので、
今日の感想と一緒にアイデアも後日提出してもらうことにしました。
どんなアイデアがでてくるか楽しみですね。
「商品化を目指して一緒にこのプロジェクトに取り組んでくれる人?」
との呼びかけには、
みんなが「やりたい!」と手をあげてくれました。
「目指せヒカリエのお店に並べよう!」と気合も十分です。
挨拶をした後は、サインを求める列ができました。
すっかり有名人。
みんなの憧れるお姉さんです。
仲良くなった印に、4年1組の仲間として、
帰りの会にもちゃっかりと混ざらせていただきました。
常盤松小学校4年生のみんな、楽しい時間をありがとう!
商品化まで一緒に楽しもう!!!