『SCSFTプロジェクト』vol.1の続きです。
夏休みに活動をしていたとご報告いただいたので、
具体的にどんなことをしていたのか
オンラインで教えてもらいました。
かなり精力的に活動していたようですよ。
数ある取り組みの中から、今回は2つ紹介してもらいました。
夏休みの取り組み① ~代官山爽涼祭~
一つ目は代官山爽涼祭。
https://store.tsite.jp/daikanyama/souryousai/
メイン会場の代官山蔦屋のあるTサイトでは、
抽選会場のお手伝いをしたそうで、
金賞が出たのが嬉しかったとのこと。
喜んでいる人を見るとこちらまで嬉しくなりますものね。
今回はサテライト会場として、
猿楽小学校の体育館を開放して「子ども縁日」も開催。
「子ども縁日」の企画と運営は立候補した小学生が担当。
出し物は何にするか。
どんな看板を作るのか。
当日の案内誘導は誰が行うのか。
小学生が考え、子ども達の為に作り上げたイベントです。
当日は小さいお客さんがたくさん訪れて賑わったそうですよ。
いつもはお客さんとして楽しんでいるイベントも、
運営側に立ってみると見えてくる景色が違ったとのこと。
何か難しかったことはあったか聞いたところ、
「特になかった」と準備も当日の対応も全て順調に楽しくすすんだようです。
きっと陰で支えてくださっていた猿楽小学校のパパ会の皆様のおかげですね。
代官山爽涼祭については、
「しぶやのラジオ」の「渋谷のセンセイ」という番組に出演して報告もしているので、
是非9月3日のアーカイブを聴いてみてください。
https://shiburadi.com/
夏休みの取り組み② ~フィンランド派遣事業~
二つ目は、渋谷区フィンランド共和国
児童・生徒派遣研修事業派遣団への参加です。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/page_em_00198.html
渋谷区が行っている海外派遣事業の一つで、
毎年各学校から選抜された1名が参加できます。
選考方法は「学校を代表して海外派遣研修で学びたいこと」を
テーマにした作文と面接。
これを見事に突破したのです。
今年は残念ながらコロナの影響で
実際にフィンランドに行くことは出来ませんでしたが、
フィンランド大使館訪問や現地の小学生との
オンライン交流で刺激を受けたようです。
交流する時の言語はもちろん英語。
フィンランドの学生が質問し、
それに対して日本の学生が答えるという形で進んだそうです。
フィンランドの子ども達の英語力の高さに驚いていました。
また、たくさん発言する子とシャイな子がいたそうです。
きっとそれは万国共通ですね。
交流を通して驚いたことなどをきくと話がとまらなくなりました。
それだけ刺激を受けたということです。
せっかくなので、日本との違いについて
教えてもらった内容を皆さんにも少しだけ紹介します。
ちなみに、フィンランドは北ヨーロッパに位置する共和制国家。
首都はヘルシンキ。
公用語はフィンランド語、スウェーデン語。
人口は550万人。
サンタクロース、ムーミン、シナモンロールなどの国です。
- 森
- 湖
- サウナ
フィンランドの国土面積に占める
森林面積の割合が約7割で、世界1位の森林国。
高低差がないので、そこら中に森があるそうです。
日本の山に行くと森がある感覚とは少し違うのでしょうね。
しかも、自然享授権があり、
森の中はどこでも自由に出入りできる権利が保障されているので、
例え私有地であっても自由に森に入って木の実などをとってよいとのこと。
「学校の休み時間に森で遊んだり、
ベリーを食べたりできるのはずるい!」と言っていました。
フィンランドには18万を超える湖があり、土地面積の10%は水です。
それが、フィンランドのニックネームが「千の湖の土地」である理由です。
森を歩くと必ず湖にでるそうですよ。
フィンランド人はその湖で泳ぐ。
夏はもちろん冬の凍った湖でも健康療法として泳ぐのには驚きです。
また、2か月間の夏休みは宿題もなく、
湖のほとりにあるサマーコテージなどでのんびり過ごすそうです。
羨ましいですね。
フィンランドには約300万のサウナがあると言われています。
人口が約550万人ということを考えると、まさにサウナ大国ですね。
大使館や大学寮などにもサウナはあり、
日常生活の一部となっているようです。
日本の小学生からすると暑くてつらそうなのに何で?となるようです(笑)
実現に向けて ~ブレスト~
夏休みの話を聞いた後、提案の実現に向けてどんなことをしたいか、
彼女の関心事項である「サステナブル」「環境」「SDGs」を軸に
ブレストして整理してみました。
- もったいないの現状を知ってもらいたい!
- 捨ててしまうコーヒーの麻袋を遊びに活用したい!
- ハチペイを活用したい!
「5月にNewMake Laboを見学させてもらった際、
毎年15億着もの衣類が日本で廃棄されていることを
はじめて知ってとても驚いた。」
「こんなにも新品の服が廃棄されていることを
知ってもらうだけでも意味があると思う。」
「知らないことを楽しく知ってもらうにはどうしたらいいのか?」
「クイズラリー形式はどうだろうか?」
「以前にSDGsをテーマにやったことがあるので、
それならば、学校でもできそう!」
こうやって今までの経験とアイデアが結びついて形になっていくのですね。
「工作の材料になりそうな麻袋を捨ててしまうのはもったいない。」
「子どもの時に楽しく遊んだら、
きっと大人になった時に自分の子どもと同じように遊ぶと思う。
そうやって受けつがれていくので、
子どもが遊びながら学ぶのが大事。」
「放課後クラブで実施するのがいいかも?」
「小学校1、2年生が楽しめるようなプログラムにしたい」
では、具体的に麻袋を使ってどんな遊びができそう?
「自由工作。
リース作り(麻袋をドーナツ形に切り、葉っぱや木の実などで飾る)。
麻袋で転がる50m走(中に入って飛んで進むのは怪我しそうなので、転がることに)。
麻袋玉入れ(6年生が麻袋を背負って走る。1年生がその麻袋めがけて球を投げ入れる)。
ボール渡しリレー(麻袋にボールをのせて運ぶ)。」
次々とでてくるアイデアにも、
小さいときに布や葉っぱで工作をして楽しかった
体験などが活きています。
これは渋谷区が導入準備を進めている渋谷区デジタル地域通貨。
「小学生はあまり使わないので、
将来的に大人を巻き込むイベント開催の際に考えていきたい。」
他にもいろんなアイデアがでてきましたが、
どれも彼女の強い信念があってこそ思いついたものです。
- もっと良くなるように
- 誰かが少しでも「いいな」と思ってくれることを願って
- 自分も楽しむ
夏休みの経験と今日のブレストをもとに、今後具体的な企画を作っていきます。