小学校で配布されたチラシを見て、
Social Kids Action Projectに我が子を参加させたいと思ってくださり、
夏休みの貴重な期間に子ども達を5日間も託してくださった
保護者の方にアンケートを通して意見を伺いました。

保護者の声


  • プロジェクト期間中のお子様のお家での様子を教えてください。

「毎日とても楽しみにしていました。
もともとインタビューや発言が好きなタイプなので、
のびのびやらせてもらえて充実した様子で、
夕食時は姉と私と街のことについて話していました。」

「前日まで行きたくないと言っておりましたが
初日帰宅後、楽しかった!明日はどことどこに行くんだ!と話してくれました。
学校の普段の話はほとんどしてくれないのに、
自分から色々と今日あったことを積極的に報告してくれました。
見送っても、あとは1人で行くから!
みたいな感じで後ろも振り向かず通っていました。」

「毎日、プロジェクトを終え、迎えに行くと目を輝かせながら、
気が合うお友だちができ、ケラケラ笑ったことや。
今まで行ったこともない、ウィッグ屋さんや飴屋さんの話など、
お土産まで頂いたことなど、すごく楽しそうに話をしてくれました。」

「普段から世の中で起きている問題、今は特に環境に関すること、
外交に関することに興味があるようでうすが、
これまでは本で読んだりニュースで見たり、
第三者的立場での詰め込む知識だったのに対し、
今回は大人の方から街の問題について生の声を聞くことができ、
自分たちの手で解決方法を何か考えよう!と、
当事者感覚でその日聞いてきた話を説明してくれていました。」

「普段、あまり外での出来事や自分が考えていることを話してくれないのですが、
ワークショップの間はちょっと得意げになって学習してきたこと、
自分が考えていることを話してくれました。」

「とても満足した、落ち着いた表情をしていると感じました。
頭を使ってアイディアを考え、外を歩いて体も使い、
日々、心身ともに心地よい疲れを感じている様子でした。」

「普段の学校生活だと、帰宅後、疲れたことや嫌だったこと、
など大変だったことについて吐き出すことも多い息子が、
今回の期間中では、プロジェクト内容についても、人間関係についても、
ただの一度も、そのようなことを口にしなかったのは、
今までになかったことでした。ここ数年みられなかった、
息子の前向きな姿勢を引き出してくださったのは、
スタッフの方々のサポートのおかげだと感じます。」

「初日は緊張や不安からか、イライラしていてあまり話さなかったです。
2日目からはインタビューをしてきたなど
その日にあった事を楽しそうに話してくれました。
最終日に近づくに連れて緊張してきたと話していて落ち着かない様子でした。」

「その日に行った場所、休み時間にした遊びのこと、
スタッフの方々との会話についてなど、
高揚しながら楽しかったことについて多々話してくれていました。
一方、内容に関しては、自宅でアイデアのブラッシュアップをしたり、
プレゼンの練習をしたりということはなく、
本人的にprojectの時間と自宅で過ごす時間を
スイッチONOFFで切り替えているようでした。」

「誰が何をしたら喜ぶのか、まず自分は何をしたらいいのか?を
毎日家族で話していました。
また、やたらお手伝いをしてくれました。」


  • プロジェクトに参加して変わったことがあれば教えてください。

「保育園の頃から地域の清掃活動に参加していたこともあって、
ポイ捨てにはいつも小言(笑)を言っていましたが、
今年は取材先でゴミの話が多く出た事もあってか、それが更に増えた気がします。」

「街を今までと違う視点で見ているように思います。
気になる点を見つけたり、フィールドワークで得た問題点を
強調することに出会ったりすると報告してきます。」

「何かを挑戦しようという気持ちが少し芽生えた気がします。
また私たちが娘への見方が変わりました。
お姉さんらしく成長したねと夫と話しています。」

「目で見える変化はそんな感じませんが、
様々な経験から、心が豊になっていたり、
充実感みたいなものをすごく感じます。」

「原宿のゴミ問題に着目したということもあり、
観光の街でもあるハワイはキレイに整備されているのに、
どうして渋谷はこんなに汚いのか?ということが気になりだしたようで、
ごみ収集の観点と、人の心理面から、
ゴミ箱の形や色が関係あるのでは?
他の国のゴミ箱はどんな形でどんな色をしているのか?
などをチラチラと調べていました。」

「今までは誰かに解決してもらうものであった問題を、
解決するためにはどうしたら良いのか、
自分なりに多角的視野・思考で考え、調べてみるという姿勢が見られました。
中でも一番の変化は、①自分にできることと②誰かの助けを借りること
という二方向の考えを持てるようになってきたことです。
これは、今年の夏のとても大きな収穫だったのかなと思っています。」

「親の私の方の変化になるのですが、
少なくとも自分はきちんとルールを守ろうと思うという受け身的な姿勢から、
ゴミが散らかっている現状を変えるために、
ゴミ箱にゴミを捨てるという人の行動を促すには、
環境整備(ハード面)、広報/啓蒙的な活動(ソフト面)の両面で
どのようなことができるのか、
具体的に、主体的に動いていくことの大切さを、
息子のプロジェクトを通して考えるきっかけになりました。」

「一つの事を最後までやりきる事ができ自信がついたと思います。」

「一番大きな変化だと感じることは、5日間のprojectを通して、
息子自身が自分のキャラクターや得意分野を
改めて認識できたことにより、自信がついたという点です。
1日目は初めての経験に緊張して
あまり発言なども出来なかったようでしたが、
スタッフの方のきめ細やかなサポートや
一人一人に真剣に向き合ってくださる姿勢のお陰で、
息子の特性を引き出して頂き、自分で得意だと思うことは
どんどん積極的に行えるようになったとのことです。
1日の中で、小さな達成感や充足感を積み重ねていくことが出来たり、
新しい空間・メンバーの中でも認めてもらえることがあるという嬉しさが、
本人の自信に繋がっていったようです。」

「より積極的になりました。
自宅が新宿に近いのですが街歩きをしていても
ゴミや人の流れをレポートしていました。
SKAP経験から目線が変わった気がします。」


  • その他のご意見や感想。

「インタビューは、なかなか接点がない働く大人の人たちに質問できる
貴重な機会で、とても印象的だったようです。」

「大人が、自分たち子どもの質問に、真剣に答えてくれる、
という体験は得難いものであったと想像します。」

「その場だけの受け答えではなく、
また、子どもだからとレベルを意図的に
易しくしたりすることもないということは、
子ども自身が肌で感じていたことだと思います。」

「大人との対話、友達との意見交換、インタビュー、プレゼンテーションなど、
学校ではなかなかできない、
そして大人になったら必要な体験をさせていただき感謝しています。」

「知らないお友達や大人の中に入り、色々なことを体験し、
娘にはとても実りのある1週間でした。
引き続き来年以降も是非このプロジェクトをやって頂きたいと思います。」

「5日目の発表会に訪れて、まず第一に感じたのは、
穏やかな雰囲気に包まれた熱いエネルギーでした。
そんな中、メンターの皆さんと子供たちの信頼関係と、
子どもたち同士の間に漂う連帯感には目を見張るものがありました。
この5日間、子どもたちがいかにのびのびと
本気で過ごしてきたのかが手に取るようにわかるようでした。
社会で活躍している大人が大人目線で真剣に話を聞かせてくれ、
そんな大人に真剣に応えようとする子どもたちの発想や本気の姿勢に心打たれ、
不意に目頭が熱くなるシーンもありました。」

「今回のプロジェクトは、息子が考えた企画案が実行されれば成功、
というものではなく、まずは息子自身が、
自分がこれまで持っていた問題意識を、
周りの方々のちからを借りながら、
5日間で、ひとまずひとつの形にできたということで
大成功であったとほめたい気持ちでいます。」

「大人の私でも出来るか分からないような事をやり遂げて、
子供の力って本当に凄いんだなぁと改めて感動しました。
親との作業ではなく、第三者の方々との取り組みだったからこそと思います。
関係者の方々には、素晴らしい体験をさせていただき、
本当に感謝しています。ありがとうございました。
今回の提案、何かしらで動いてみたいと思っています。」

「子供が日に日に成長していく姿が目に見えて嬉しかったです。
発表日に、『できない事はない、小学生は最強』という言葉に感銘を受けました。
想像できる事は実現できるのかなと、
普段でも何事も出来ないと決めつけないようにしなければと思いました。」

「教科書では学べない、すごく貴重な経験をさせていただいたなと思いました。
『違いを力に』『自分で考えて行動する』のキーワードにとても共感し、
このような子育てを引き続き家でもしていきたいと思います。」

子ども達の声

発表後に、子ども達にも実際にプロジェクトに
参加した感想を聞いてみました。
インタビューが印象に残っている子が多いかな。


「インタビューして、聞くところが楽しかったです。」

「インタビューをいろんな人にして、突撃インタビューもして、
最終的に発表資料にまとめたのが楽しかったです。」

「発表会の大きな紙に書く内容を、4日目に考えて書くのが楽しかったです。」

「インタビューは聞いて答えを書くだけで簡単だったけれど、
それをまとめるのが難しかったです。」

「インタビューとかみんなで話し合うとか
そういう経験ができて良かったです。」

「これで3回目です。これで最後なのがちょっと寂しいです。
とてもいい体験ができました。
以前はお店の取材とかしたことがなかったのですごく楽しかったです。」

「私は初対面のみんなと話をまとめて一個にしたり、
班のみんなと一緒に練習したり、全部楽しかったです。
その中でも自分でまとめたものを書いている時に
アドバイスをもらうのが嬉しかったし、自分がアドバイスしたり、
みんなで楽しんでやるというのが一番良かったと思います。」

「今までいろいろやった中でも一番楽しかったのが、
4日目のまとめる時です。」

「発表資料を仕上げるのは簡単だったけれど、
自分の考えをまとめたり発表するのは難しかったです。」

「原宿の人がどんな街にしたいのか分かったので良かったです。」

「突撃インタビューではじめは恥ずかしくって全然できなかったけれど、
出来た後達成感があって、その時が一番嬉しかったです。」

保護者の方に行ってこいと言われた子も、
自ら進んで参加を希望した子も、
みんな楽しんでくれたようでほっとしました。

保護者の方々も子ども達も1週間お疲れ様でした!

0%